ワーキングホリデーは遊学ではない。大いなる勘違い。

workingholiday sydney

今回は日本人向けに書きます。ワーキングホリデーとはビザの種類の1つで、オーストラリアをはじめニュージーランド、カナダ、フランス、ドイツ、台湾などで取得できるビザです。日本でも外国人であれば取得することができ、おもに先進諸国で取得できる滞在用ビザです。

このビザの特徴として、申請して許可が出れば1年間滞在できる許可が与えられます。学生ビザと違い学校に通う必要もなければ、ワークビザのように仕事をする必要もありません。ワーホリでは、数ヶ月ほど学校に通う許可が与えられ、仕事もフルタイムで働くことが可能です。もちろん、仕事や学校は義務ではないので、何もせず旅行したり、ラウンド(旅)をしたりすることも可能です。つまり、申請基準は緩い上に、取得できればかなりいろいろなことができるとても便利なビザだということです。国によっては申請料を払う必要もありますし、審査のための書類を提出する必要もあります。これは国によってまちまちです。

このワーホリビザですが、日本では名前の印象から遊学のためのビザ(1年海外で遊ぶためのビザ)のような印象を取られがちです。実際問題、ワーホリで1年海外で滞在した人が、日本で面接時にワーキングホリデーをしていたというと、マイナスの印象を取られる傾向にあるようです。

このような印象を取られがちなワーホリビザですが、これは大きな勘違いです。日本社会がそもそも、転職を許さない、空白期間を許さない、仕事至上主義的な元で成り立っているため、遊学として取られるのも無理ないと思いますが、それ自体、日本がいかに外国のことを知らないか?井の中の蛙か?ということがわかります。具体的に説明します。

ワーホリビザは多くの人が取得したがる特権ビザ
ワーホリビザの利点は厳しい審査なしに簡単に取得でき、かつフルタイムで仕事ができる点にあります。一方で学生ビザは学校に通う必要があり、かつ1週間に20時間程度までしか働けない制約があります。

オーストラリアなどにいる外国人移民の一部は、海外で生活をする際、永住権や労働ビザが簡単に取れないため、多くのお金を払って学生ビザで学校に通いながら、生活費を稼ぎます。

これ想像するとどれくらい大変なことかわかりますか?学校に通うためのお金(最低でも30万程度)と生活するための費用(最低でも10万程度)を週20時間の範囲で稼がなければならないのです。時給が1000円だとして20時間で20.000円、1ヶ月で80.000円程度しか稼げず、実質現地で全てを賄うのは不可能です。そのため、一部の人は労働時間の20時間を超えて不法に働いたり、観光ビザで違法に働いたりしています。

これがもしワーキングホリデービザが取得できれば、この問題はすべて解決します。1年間限定ですが(オーストラリアは1年延長することが可能。)学校に通う必要もなく、労働時間もフルタイム。オーストラリアを例に挙げると、時給が最低でも20(約2000円)ドルと高いので、ワーホリの期間でフルタイムで働き生活を稼ぎ、貯金もできます。うまく利用すれば2年目に学校に通うためのお金やその後、世界旅行をするためのお金を稼ぐといったことが可能になります。

一般的ではないですけど、1年~2年限定で出稼ぎ、もしくは貯金するためにオーストラリアへ出向いて働くことだってできますよね?

1年間とはいえ、この間に職場を見つけて、運がよければそこで労働ビザをサポートしてもらえて滞在期間を延長させてもらえることもできます。

つまり、労働や滞在の面で制約がないのが大きなメリットだということです。ベトナム人が学生ビザで学費と生活費を稼ぎながら、違法労働者摘発に怯えながら切磋琢磨している中で、日本人はワーホリビザを取得して、悠々と働けるわけです。
僕はスペイン人の友達に、日本人はワーキングホリデーが取れて羨ましい、スペインはこのビザが取れないから学生ビザを取らないといけない、日本人は恵まれていると言われたことがあります。

海外生活のためのビザ

もう1つは、旅(ラウンド)や海外生活の経験、敷いては自分の価値観や視野を広げるために非常に役に立つビザだということです。

海外生活は、日本だけでは見えてこなかった移民問題や言葉の壁の問題、外国人と日本人の違いなど、いろいろな部分が見えてきて視野が広がるよい機会です。この効用は自分たちが想像している以上に計り知れず、自分の人生に大きくプラスになります。ワーホリビザは申請自体は簡単にできるので、その扉を開かせてくれるビザともいえるでしょう。

学生ビザでも出来るじゃないか?という人がいますが、学生ビザの場合、学校に通う必要があります。そこにお金がかかるし、また学校に縛られている以上、旅をすることはできません。観光ビザは仕事ができないので、滞在費を稼ぐことができません。

ヨーロッパでは多くの若者がこのビザを取得し、各国へ行きラウンドをしています。ラウンドをしていろいろな人達と出会い、様々な経験を積んで自分自信の視野や価値観を広げるためです。もちろん、同時に海外移住のための第1ステップ(その国の生活や文化を知り、自分に合っているかどうかを自分で見極めるため)として利用する人もいます。

私もオーストラリア、ニュージーランド2年経験しましたが、よく悪くも視野が広がり、これまで見えてこなった部分が見えてきて、自分の人間改革に役に立ちました。同時に英語も取得し、海外の生活とはこういうものだとことが肌で実感できました。私の場合、将来海外に移住したいと考えていますが、ワーホリビザはこの第1ステップ的な利用と、人間改革のためのビザとして利用しました。

このようにワーホリビザは単に遊びのためのビザではなく、様々な面でメリットが多いビザです。

遊びのためのビザという印象をもたれるのは、名前がワーキングホリデーという名前だからというのもありますが、多くの日本人がワーホリビザを有効に使っていないからでしょう。残念ながら、多くの日本人がワーホリで数ヶ月、語学学校で勉強し、その後ジャパレス(日本食レストラン)で仕事、もしくは日本人の多い農場で働き、日本人同士だけで楽しんで帰国というパターンで過ごしています。

もし、ワーキングホリデーを考えている人がいたら、このビザはそういうビザだということを知っておいてもらいたいです。使い方によっては、何でも利用できる便利なビザですから。

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